実は納付するばかりではない消費税
消費税は納めるばかりではありません。
実は、還付されることもあるのです。
消費税の額は、基本的には預かった消費税から支払った消費税の差額になります。
預かった消費税よりも支払った消費税のほうが多い場合は、逆に還付されることになります。
特に輸出業者は輸出売り上げに対して消費税がかからず、還付になる可能性が高いと言えます。
また、開業したばかりであれば、開業時の設備投資費用が多額にあったり、軌道に乗るまで売上が少なかったり等により消費税が還付になる可能性が十分にあります。
消費税の還付を受けるには、上述していた免税制度を利用すると還付を受ける申告ができなくなるので、この場合はあえて消費税を申告する事業者になる届出をすることにより還付申告をすることになります。
ただし、この場合最低2年間消費税を申告し続ける必要がありますので、たとえば1年目は100万円還付されたが、2年目に200万円納めることになった、等という結果になれば本末転倒ですので、慎重に検討すべきでしょう。